入院が決まった瞬間、まず頭に浮かんだのは『1週間分の仕事をどうやってこなすか』ということでした。
そして次に思ったのが、『この入院生活を利用してブログの記事をたくさん書こう』ということです。
この1年は動画編集に時間を取られ、ブログの更新がほとんどできていませんでした。
だからこそ、入院生活が少し楽しみでもあります。
入院が決まった時に、急いですること
健康保険限度額適用認定証の申請です。
申請してから届くまでに1~2週間位は掛かったと思います。
私の場合、手続きは会社で行ってくれましたが、自分で行う事も出来ます。
申請方法は
- 窓口で直接申請
- 郵送で申請
- オンライン申請(対応している場合のみ)
受け取り方法は2種類を選択出来ます。
- 郵送で受け取る
- 窓口で直接受け取る
急いでいる場合は、直接窓口で申請して、窓口で受け取るのが良いと思います。
遠方の場合は、コストがかかるので退院時までに健康保険限度額適用認定証が届けば何とかなるはずです。
マイナンバーカードを健康保険証として利用登録している場合(いわゆる「マイナ保険証」)、限度額適用認定証の提示が※必要ありません。
例外として、病院や薬局がオンライン資格確認を導入していない、イナンバーカードを健康保険証として利用登録していない場合は不可となります。
エピソード1 :引きこもり息子と説明を聞きに行く
緊急連絡先の確認をしていたときのことです。私は書類に息子の電話番号を記載し、連絡可能な時間を『24時間』としました。
一方で妻は、朝から夕方までと夜寝る時間は連絡不可と記載していました。
その書類を病院職員が確認しながら、『息子さんについて、連絡すると都合が悪い時間はありますか?』と尋ねてきました。すると息子が『午前中はちょっと……』と言い出したのです。『えっ、俺の知らない間にどこか出かけるの?』と思って振り向くと、息子は『午前中は寝てるんで』と答えました。
その瞬間、私は慌てて職員に向き直り、『24時間で大丈夫です』と言い直したのを覚えています。『寝てても電話くらい出ればいいじゃん』と思いつつも、職員も驚いたようでしたが、『めったに電話することはないので大丈夫ですよ』とフォローしてくれました。きっとビックリしただろうなと思います。
病院食についての聞き取り
私の場合、4泊5日の入院で8回の食事が提供されました。
この食事の内容は事前に細かく選ぶことができます。例えば、揚げ物NGや小麦粉NGといった要望にも対応可能で、『ハンバーグのつなぎに小麦粉が入っていますが、どうしますか?』といった具体的なやり取りがありました。特にアレルギーについては細心の注意を払っていることが伝わり、とても安心感がありました。
『ハンバーグとかも出るんですか?』とすかさず聞いてみたところ、『タイミングによっては出るかもしれません』と言われました。
結局、私の入院中にはハンバーグは出ませんでしたが、少し期待してしまいました。
エピソード2:案内は自分でしっかり確認しよう
事前に渡される『入院のご案内』に必要な持ち物が記載されていますので、必ず確認しながら準備しましょう。
私と同じ病室の方が、夕食が運ばれてきたときに、箸を用意していなかったらしく、『買いに行かなきゃ』と言っていました。
しかし、病院の売店は17時に閉まるため、それは難しいだろうなと思いながら聞いていました。
そのとき、頭の中で『何回分の割り箸なら貸せるかな?』と考えていたのですが、ちょうどそのタイミングで食事を運んできたスタッフの方が、『毎回は無理ですが、今回は箸を用意しますね』と言っていました。
その言葉に安心してしまい、『私が箸をお貸ししますよ』と言い出すタイミングを逃してしまいました。
入院時に必要なもの
健康保険限度額適用認定証
入院生活に必要なもの
タオル、ティッシュ、歯ブラシ、クシ、充電器、モバイルバッテリー、充電ケーブル
着替え、割り箸、スプーン(お粥用)
ボディソープ、シャンプー、髭剃り、割れないコップ、パジャマ、履き物(スリッパNG、スニーカーのようにスベらない靴)
お薬手帳とくすり
NGなもの、ハサミ、ナイフなど
1日のスケジュールと実際のスケジュール
6:00 起床
7:00 朝食
8:30 検査・診察
12:00 昼食
13:00 面会時間(20時迄)
14:00 検温
18:00 夕食→実際は19時~20時頃に運ばれてきます。
22:00 消灯
その他:シャワーは7~17時(予約制:30分以内)
バイクを駐車する為に
総合案内で駐車許可証を受け取る必要があります。
許可証といっても、赤い札に針金が付いたシンプルなタグです。

これをバイクのハンドル周りなど、目立つ場所に取り付ける必要があります。
実は、私は約2週間前に警備員さんに確認していたため、すでにタグが用意されていました。ちょっとした嬉しい驚きでした。
限度額適用認定証(高額医療費)を提出する
入院の相談を会社にしたところ、すぐに限度額適用認定証の発行手続きをしてくれたので、1〜2週間後には手元に届きました。
『入院の案内』には、初診窓口に持参するよう記載されていましたが、入院患者は6番の入退院センターで提出とのことです。
なので、病院に行ったら、6番の入退院センターに直行で大丈夫です。
入院手続きをする
入退院センターで入院に必要な書類を提出します。
ここでは、身長と体重を測定し、利き腕ではない方の腕に患者の氏名などが記載されたバンドを装着します。
私の場合は、その後、地下に移動してレントゲンを撮影しました。
レントゲン撮影
健康診断では胸をパネルに向けますが、今回は背中を向けて撮影します。
腰を撮影するため、ズボンを少し下げる必要があり、小学生のような少し恥ずかしい格好になります。
ただ、撮影自体はスムーズに進み、あっという間に終了しました。
その後、再び入退院センターに戻りました。
入院病棟へ移動
13:20、入退院センターから入院患者3組がまとめて案内されました。
エレベーターで2階に上がり、連絡通路を通って2号館に向かいます。
2号館に着くと、再びエレベーターに乗り、今度は6階へ移動します。
6階ではナースステーションまで案内されました。
病室へ案内される
ナースステーションからは、担当の看護師さんに案内されて病室に向かいます。
途中でシャワーの予約方法や食事後の配膳場所など、施設についての説明を受けました。
ただ、説明は丁寧ですが、土地勘がなく現在地が分からないため、正直イメージが湧きません。
入院生活の説明が終わると、体温・血圧・酸素濃度を測定します。
病室は4人部屋ですが、カーテンで仕切られていて他の患者さんの様子は全く分かりません。
とても静かで、人の気配すら感じないほどです。挨拶などの交流も一切ありませんでした。
4人部屋の設備について
病室にはロッカーがあります。服は4〜5着分収納できますが、ハンガーは1つしかありません。
広さは会社のロッカーの2倍ほどで、想像以上に広く、コインロッカーの2倍以上の容量があります。
部屋には4つのコンセントが設置されています。
非常用と書かれていますが、使用しても問題ないとのことです。
「非常用」とは、停電時に優先的に電力が供給されるコンセントを指しているそうです。
ただし、部屋の照明をつける際には少し配慮が必要です。
周囲を見渡すと。照明をつけている人は誰もいません。
昼間は、窓が大きく十分に明るいからかも知れませんが・・・。
16時を過ぎると外が薄暗くなり、部屋の中も暗くなります。
うすピンクのカーテンで囲まれており、周りの様子は一切見えません。
立ち上がって周囲を確認すると、1カ所だけ灯りがついていたので、私も電気をつけることにしました。
隣のデイルームについて
病室の近くにはデイルームがあります。
そこにはテレビ、電子レンジ、給湯室、囲碁セットなどが揃っています。
テーブルが4つあり、それぞれに4脚の椅子が配置されています。
このデイルームは、お見舞いに来た人や手術待ちの身内の方、電話をしたい人たちが利用する場所です。
16時を過ぎ、人が少なくなったタイミングでこのデイルームを利用して音声入力にチャレンジしてみました。
Bluetoothキーボードも用意していましたが、変換効率や反応がいまいちで、入力はあまり進みませんでした。
はじめての病院食
食器は白系統でシンプルな印象でした。
特別美味しいわけではありませんが、不満のない味でした。
食事は19時頃にいただきました。感謝です。

めっちゃ静な病室
病室内でタイピングしていますが、この音が気になるほど周囲はとても静かです。
ストーロークの少ない静かなキーボードを使っているにも関わらず、周りの静けさが際立ちます。さらに、消灯時間が早いことにも驚きました。説明書では22時消灯とありましたが、20時には私以外の方がすでに消灯していました。
談話室でタイピングしようかとも考えましたが、それは明後日にする予定です。
明日は手術があり、ベッドから動けなくなるためです。
手術後は翌朝まで食事が禁止されています。
おしっこはおそらく管を通して排出されるとのことですが、うんちは『出たら呼んでください』と言われています。
どうやら看護師さんが何とかしてくれるようです。
とはいえ、朝までに排泄を済ませておかないと、看護師さんに顔向けできない気がして少しプレッシャーを感じています。
特にうんちが出ないことが心配です。
寝苦しい
室内が暑いです。
微熱のせいだと思うのですが、ヘッドフォンの締め付けが少し痛く感じます。歯が痛いのかなと勘違いしてしまうほどです。
実は、入院の5日ほど前から喉が少し痛く、熱があるような気がしていました。
しかし症状が改善しないまま入院することになってしまいました。
朝の検温で熱があった場合どうなるのだろう?
さらに、うんちが出ません。
環境が変わったせいなのか原因は分かりませんが、このままだと看護師さんに迷惑をかけてしまいそうで焦っています。
本当にやばいです。
2日目
OSー1を飲む(6時AM)
朝6時に看護師さんが、8時迄にOS-1(500ml)飲みきるようにと持ってきました。
事前にノーマルとアップル風味のOS-1を各1本ずつ渡してあったのですが、最初に飲んだのはアップル風味の方でした。
個人的には、1本目はノーマルを飲むつもりだったのですが…。
口当たりは、微妙なとろみがあって少し不自然な飲み心地です。
大腸検査の際に飲む1.5~2リットルの下剤に似た感じです。
アップル風味は飲みやすいと感じました。
とろみを例えるなら、生茶のとても濃いバージョンのような印象です。
ただし、生茶が美味しくないと言っているわけではありません!むしろ私は生茶が大好きです。」

OS-1は脱水症状の際に飲む飲み物です。
普段から飲むと塩分やカリウムが多くなり体に悪影響を与えることがあるため、
必要な時だけ適量を飲みましょう。
特に高血圧や腎臓病などの持病がある方は要注意です。
その中でも、腎機能が低下している方は、
カリウムの排泄が十分に行われず、
高カリウム血症を引き起こすリスクがあります。
シャワーの予約
シャワーは朝7時から夕方17時まで利用可能で、完全予約制です。
予約方法はとてもシンプルで、A3のバインダーを開いて、ホワイトボード風の予約表に部屋番号と氏名を記入するだけです。
朝6時10分、ナースステーションにあるシャワー予約表を目指して部屋を出ましたが、マスクを忘れていたことに気付き、一度部屋に戻りました。その後、無事に朝7時からの予約を確保しました。
シャワー室はネットカフェのシャワールームのような雰囲気です。
シャワーの水圧が高く、すぐに暖かいお湯が出てきます。
今回は自分で持参した、試供品のシャンプーで髪と体を洗いました。
少しぬるぬる感がありましたが、朝のシャワーはとても気持ちよかったです。
これから24時間はシャワーを利用することができない予定です。
2日目の食事
朝8時を過ぎました。
食事は来ないです。
どうやら、今日は朝から断食ということらしいです。
うんこ出来ないから当然ですよね。
点滴の前準備
結構痛い!!
少しズレているかと思いましたが、針を少し下げたら楽になりました。
ただ、このズレが数日後には腫れを引き起こし、点滴が入らなくなる原因になることになります。
見た目はかなり痛々しく、あまり直視したくない感じです。
手術着に着替える
手術1時間前くらいに手術着とT字(ふんどし)に着替えます。
足には、靴下みたいなコンプリネットというものを履きます。
伸縮性がほとんど無く履きにくいです。
どうやら、血栓防止のため、血管を締め付けて静脈の血流を促進するためのモノらしいです。
このコンプリネットは、退院日まで履き続けます。
この締め付け効果は、エコノミー症候群対策にも使えそうですね。
徒歩で手術に向かう

徒歩で息子と一緒に手術室の前まで移動します。
息子とはココで別れます。
良く聞こえなかったのですが、どうやらここではなく、デイルームで待機のようです。
ドラマの様に手術室の扉の前のベンチで待つというスタイルではないみたいです。
別に一緒に来なくても良いと思うんだけど、儀式みたいなモノなのかな?
手術予定は1時間です。
続く・・・・。